光の巫女

「今までごめんね・・・?菖蒲に一番迷惑かけたよね・・・?」


「桜様ですって?もう一人の、光巫女・・・」


風はそう呟くと、警戒を緩める。


怪しさが解かれたわけではない。けれど、血縁者である菖蒲がわからないはずがない。


「あたし・・・あの・・・」


「何も言わなくていいわ。辛い思いさせてごめんね。私が帰ってきたからには、菖蒲にこれ以上迷惑かけられない。だからーーー」