「俺は、桜が光巫女の資格があったとしても・・・お前を妻にしていた。光巫女だからじゃない」

「なんで?あたしみんなの足を引っ張ってばかりで・・・
光巫女の力だって、まだうまく使えないし・・・」

「俺が何を言おうと信じないようだな・・・」

クイっと顎を支えられて、自然と上を向かされる。

それは刹那の時間だった。

唇に触れた暖かい感触に気づくまで、そんなに時間はかからなかった。