「もう私の役目は終わったもの、そんなに警戒することないわ。貴女も、元は光巫女に仕えていたかもしれない式神だもの。本当に私を殺すなんてことは不可能・・・でしょ?」

不敵な笑みを浮かべ札を掲げる。

「・・・もうすぐよ。本当の地獄はね」

札が宙を舞い、桜を光が包む。眩く輝く光は琥珀の視界を奪う。

「去ったか・・・」