「どうして…?」 少年は問い返す。 「…うーん。よく分からないけど、 月は夜の、太陽は昼の存在でしょ。 ずっと会えないままじゃない。 私は、そんなの嫌だな」 少年はびっくりしていたが、 やがて優しく微笑んで 確かにね…と頷いた。 そして、二人はまた月を見上げる。 この、麗しき世界から。 〈おわり〉