<お兄様はどう――――――>





華奢な少女は、呟いた。






<黙れ>






がっしりした体つきの少年は言った。






瞬間、三人がしゃべるのをやめた。







<しばらくは、お姫様に預けとくか>






<兄上>





中性的な少年は言った。






<千鶴>





少年は、中性的な少年の名前を呼んだ。





<俺は結界も壊さなきゃいけない>







<結界の作り手は?>






千鶴は尋ねた。






<わからん>







<わからない――――――>







<未来>






<いいんだよ―――>





華奢な少女、未来は呟いた。