真夜中。



とある屋敷にて。





四人の少年少女が円になっていた。






<ごめん>






一人、中性的な容姿の少年は言った。






<あなたのせいじゃないわ>





緋色の髪を下ろした、可憐な少女は言った。






<でも>





<姉様のおっしゃる通り――――――>






着物を着た、華奢な少女は言った。






<僕のせいで、姫は桐生院の手に>






<しかも。桐生のお姫様のところに>






<大変ですね――――――>