咲蘭「遼、大丈夫か?って聞きたいところだが、右肩見せろ!」

遼「はっ!なんで‼」

咲蘭「葵に蹴りいれられてるだろ?それに、殺ってる時の遼の行動に不自然を感じた。」

遼「咲蘭には、隠しきれないな。」

遼は特攻服を脱いで、上半身に来てたTしゃつを脱いだ。


遼の右肩は、見るからに、青紫色に腫れ上がっていて、痛々しい。


咲蘭「塗り薬を塗るから、動くなよ。」

私は、そう言って、塗り薬を塗った。

遼「…ってえ。」

咲蘭「塗り終わった。今、包帯巻くから、少しじっとしててくれ。」

遼「あぁ。」

私は、遼の右肩を包帯で巻いた。完全にヤンキーが、特攻服を着る時にしたにつけてる、包帯の様な巻き方になってしまったが、遼のこの、怪我から、この巻き方の方が、一番楽に過ごせるから。


でも、遼は右利き。肩が上がらなければ、ご飯を食べたり、服の着替えが大変になるな。


紅葉「咲蘭。よく見てたな。本気で殺り合ってるはずなのに…って、言おうと思ったが、咲蘭は、70%の力しかだしてないよな?」

咲蘭「本気、出せない。葵は、まだ弱い。私が本気で殺ったところで、葵は、死ぬかもしれないからな。」

葵「遼が、強くなってるのには、びっくりした。」

遼「咲蘭に、トレーニングしてもらってましたから。」

葵「そうか…。でも、殺り合う、実践は、やってないだろ?」

遼「はい。」

彰「咲蘭に、勝てる相手なんて現れんのか?」

咲蘭「だったら、彰達がその存在になればいいだけだろ?私と同じトレーニングしてるはずなんだから。」

彰「咲蘭は、学校に行ってなかった分、殺ってただろ?俺ら咲蘭みたいに、飛び級で、大学でてないから。無理なんだよ。」

咲蘭「そうか!土日で、思いっきりやればいい。」

葵・彰「はいっ!」


紅葉「そろそろ、私達は、戻るから、咲蘭、遼の手当て、総長室で、やったら?ここだと、下っ端の子達もいるから。」

咲蘭「ああ。そーする。」


私は、遼の左腕をつかんで、蘭王の総長室へ行った。