「こいつを自由にするにはいくら必要なんだって聞いてるんだ」


そう言い詰める光さんは


いつもの優しく穏やかな光さんとは全く別人で


そのただならぬオーラに


唖然とするしかなかった


「2000万だけど」


男がそう答えると


光さんは取り出した何か小さな紙に書き込み


それを男に渡した