嘘でしょ..?


目を大きく見開き目の前の男を疑わしく伺う


「ふ」


光さんは微笑んで私の手を取り


私が行く予定だった場所とは反対方向へ歩き出す


開いた口がふさがらない


たぶん私は今


相当まぬけな顔をしているに違いない


それから私は


光さんの車に乗せられ


その車は賑やかな繁華街を抜けていく