少年は知っていました。
悪魔が不死身だなんて、本当はただの迷信だということを。
なぜなら悪魔は人間が作り出したものです。
悪魔だって、不思議な力を持っているということ以外はただの人間でした。
少年の村では、たまたまレイは“悪魔”という名を与えられましたが、この村に来るまでは他にも、妖魔や化け物など様々な名で呼ばれてきました。
レイは自分の力が嫌いでした。
だから少年にその力のすべてを預けたのです。
しかし、少年はその力を、世界を滅ぼすことに利用しました。
レイが幸せになる世界を創るために――…
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