私は珠希。
この家に住み着く幽霊。
それとも背後霊?
まあ、そんなトコかな?
本当はずっと此処で養女の美紀に憑依したままダーリンと暮らしたいの。
でも結局私はお邪魔虫。
だから、引っ越すことにしたの。
息子達に憑いて行くわ。
だって心配なんだもん。
解るでしょ、母心……
ま、口実には違いないけどね。
三月二十日の春分の日に、全員がこの家に集まったの。
あの日以来、秀樹と直樹は結城智恵さんのお父さんと一緒に暮らしていたの。
大阪の家を借りるためには間取りとか知らなくちゃね。
その家までたどり着けるように地図も教えて貰ったりしてたのよ。
でも私はどうしたらいいのかな?
だっていくら何でも、息子達に憑依は出来ないでしょう?
だから息子達は先に出発させたの。
そうしておいて……
さっきから人材探し。
美紀が私の七回忌の予約確認で外出したからチャンスなのよ。
あ、あの子がいい。
私も若返りたいからね。
きっと又美紀と同じ位な歳かな?
さあ、この子の体に入り込んで出発。
ついでにコンテナ車も出発。
いざ新天地へGO!
大阪で一度暮らしてみたかったの。
いい機会だから思いっきり羽根伸ばしてくるかな?
美紀に一番初めに憑依していた結城智恵さんは、夫である真吾さんとお姉さんの待つ天国に旅立って行ったわ。
でも私は誰も居ないの。
両親は健在だしね。
だから、まだ彼方には行けないのよ。
美紀はダーリンに任せておけば良いのだけど……
問題は二人の息子。
双子で野球のバッテリーなの。
結城智恵さんのお父さんが、偶々職場の近くに家があって貸してくれることになったの。
でも、どんな暮らしをするか心配で憑いて行くことにしたのよ。
さあ引っ越しのコンテナが出発する前に、私達も乗り込むわよ。
私のような得体の知れない者に憑依されちゃ気の毒だから……
今回は大人し目でいくわ。
だけど……
息子達、覚悟しなさいね。
あ……
美紀……
ダーリンをよろしくね。
では、出発進行!!
この家に住み着く幽霊。
それとも背後霊?
まあ、そんなトコかな?
本当はずっと此処で養女の美紀に憑依したままダーリンと暮らしたいの。
でも結局私はお邪魔虫。
だから、引っ越すことにしたの。
息子達に憑いて行くわ。
だって心配なんだもん。
解るでしょ、母心……
ま、口実には違いないけどね。
三月二十日の春分の日に、全員がこの家に集まったの。
あの日以来、秀樹と直樹は結城智恵さんのお父さんと一緒に暮らしていたの。
大阪の家を借りるためには間取りとか知らなくちゃね。
その家までたどり着けるように地図も教えて貰ったりしてたのよ。
でも私はどうしたらいいのかな?
だっていくら何でも、息子達に憑依は出来ないでしょう?
だから息子達は先に出発させたの。
そうしておいて……
さっきから人材探し。
美紀が私の七回忌の予約確認で外出したからチャンスなのよ。
あ、あの子がいい。
私も若返りたいからね。
きっと又美紀と同じ位な歳かな?
さあ、この子の体に入り込んで出発。
ついでにコンテナ車も出発。
いざ新天地へGO!
大阪で一度暮らしてみたかったの。
いい機会だから思いっきり羽根伸ばしてくるかな?
美紀に一番初めに憑依していた結城智恵さんは、夫である真吾さんとお姉さんの待つ天国に旅立って行ったわ。
でも私は誰も居ないの。
両親は健在だしね。
だから、まだ彼方には行けないのよ。
美紀はダーリンに任せておけば良いのだけど……
問題は二人の息子。
双子で野球のバッテリーなの。
結城智恵さんのお父さんが、偶々職場の近くに家があって貸してくれることになったの。
でも、どんな暮らしをするか心配で憑いて行くことにしたのよ。
さあ引っ越しのコンテナが出発する前に、私達も乗り込むわよ。
私のような得体の知れない者に憑依されちゃ気の毒だから……
今回は大人し目でいくわ。
だけど……
息子達、覚悟しなさいね。
あ……
美紀……
ダーリンをよろしくね。
では、出発進行!!