正樹は悩みを珠希に受け開けた。
将来の夢は勿論プロレスラーだ。だけど身体を鍛える方法が解らない。そう告白したのだ。
正樹の練習をサポートしたいと珠希は考えた。
何とか筋トレだけはさせたかったのだ。
珠希が思い付いたのは、偶に利用していた壁打ちテニスの出来るスポーツ公園だった。
市内に何ヵ所か設置されている大型公園だ。
コンクリートにテニスコートのラインや野球のストライクゾーン、サッカーゴールなとがペイントされていた。
広い運動スペース。
その近くには、腹筋などを鍛えるられる遊具が備え付けられていた。
正樹は早速練習に取りかかった。
腹筋を鍛えるバーの付いたコンクリートの台。
それから二人の挑戦が始まった。
二人三脚のようにお互いを支え合い、共に成長することを二人は望んだのだった。
筋トレの後はただぶら下がるだけの鉄棒。
背筋が伸びる気がして、正樹はすっかり此処が気に入った。
正樹は自分の背の低さを気にしていた。
だから、暇があると此処に足を向けるようになっていた。
そんな時小耳に挟んだのが、市の体育館の中にある無料のスポーツジムだった。
週三回ある基礎講義。
それに出席した人にカードが発行されて、その後は何時でも使用しることが出来ると言うものだった。
二人は示し合わせて、同じ日にその体育館に向かった。
体育館の中に入ったらまず靴を脱ぎ、運動の出来るキレイな靴に履き替える。
その後休憩スペースの横にある階段を上った。
アリーナを上から見下ろすための場所。
そんな僅かなスペースに所狭しと置かれている筋力アップのための機械。
数は少ない。
でも充実したラインナップだった。
二人は真面目に講義を受け、其処を利用出来るカードを手に入れたのだった。
正樹の夢の叶え方。
その答えは珠希が知っていた。
プロレスで必要な体力と技術を身に付ける方法を。
「柔道が一番よ」
珠希は言った。
「えっ!?」
正樹はそう言ったままで固まった。
盲点だったのだ。
珠希その言葉の真意には、受け身があった。
プロレスラーになるためには怪我をしない工夫。
それには受け身が一番だと悟ったのだ。
自分だって知っていたはずなのに……
正樹はその時、改めて珠希の凄さを実感したのだった。
将来の夢は勿論プロレスラーだ。だけど身体を鍛える方法が解らない。そう告白したのだ。
正樹の練習をサポートしたいと珠希は考えた。
何とか筋トレだけはさせたかったのだ。
珠希が思い付いたのは、偶に利用していた壁打ちテニスの出来るスポーツ公園だった。
市内に何ヵ所か設置されている大型公園だ。
コンクリートにテニスコートのラインや野球のストライクゾーン、サッカーゴールなとがペイントされていた。
広い運動スペース。
その近くには、腹筋などを鍛えるられる遊具が備え付けられていた。
正樹は早速練習に取りかかった。
腹筋を鍛えるバーの付いたコンクリートの台。
それから二人の挑戦が始まった。
二人三脚のようにお互いを支え合い、共に成長することを二人は望んだのだった。
筋トレの後はただぶら下がるだけの鉄棒。
背筋が伸びる気がして、正樹はすっかり此処が気に入った。
正樹は自分の背の低さを気にしていた。
だから、暇があると此処に足を向けるようになっていた。
そんな時小耳に挟んだのが、市の体育館の中にある無料のスポーツジムだった。
週三回ある基礎講義。
それに出席した人にカードが発行されて、その後は何時でも使用しることが出来ると言うものだった。
二人は示し合わせて、同じ日にその体育館に向かった。
体育館の中に入ったらまず靴を脱ぎ、運動の出来るキレイな靴に履き替える。
その後休憩スペースの横にある階段を上った。
アリーナを上から見下ろすための場所。
そんな僅かなスペースに所狭しと置かれている筋力アップのための機械。
数は少ない。
でも充実したラインナップだった。
二人は真面目に講義を受け、其処を利用出来るカードを手に入れたのだった。
正樹の夢の叶え方。
その答えは珠希が知っていた。
プロレスで必要な体力と技術を身に付ける方法を。
「柔道が一番よ」
珠希は言った。
「えっ!?」
正樹はそう言ったままで固まった。
盲点だったのだ。
珠希その言葉の真意には、受け身があった。
プロレスラーになるためには怪我をしない工夫。
それには受け身が一番だと悟ったのだ。
自分だって知っていたはずなのに……
正樹はその時、改めて珠希の凄さを実感したのだった。


