航太―――。 私の、愛する人。 今も、 あなたの指を、 唇を、 私は覚えている。 だって…。 忘れられるわけなんか、ない。 この私が、初めて自分から欲しいと願った、男。 彼のそばにいたくて、―――。 私は取り返しのつかない、罪を犯したのだから。