＿沙里の過去＿
私、麗鬼には昔
”舞鬼（マイキ）
という通り名をもった仲間がいた・・・
その名前は、
”中野 咲（ナカノ サキ）”
私達は、２人で
”蘭鬼（ランキ）”
そう呼ばれていた。
そして、ハッキングの事を２人で勉強した。
そのハッキングをいかして、不正ばかりの族や組を潰していった・・・
でもある日、咲が私に・・・
咲「ねぇ、沙里。あなた、”黒蛇（コクジャ）”に入らない？」
その時の黒蛇は、不正ばかりの族だった。
だから、２人で潰そう。
そういう約束をしていた・・・
なのに、どうして？
沙「なんで？どうしたの？咲・・・」
咲「入らないの？」
沙「私は、絶対に入らない！」
咲「じゃあ・・・お前には、死んでもらう！」
沙「なに・・・言ってるの？」
咲「ここで、死んでもらうと言っている」
そう言った後に、咲はポケットからナイフを取り出した。
沙「もう・・・いい・・・」
私は、裏切られたショックで、両手を広げた。
咲は、ニヤリと笑った後、こっちに向かって走ってきた・・・
グサッ
激しい痛みが身体を駆けめぐった。
咲「私はね？黒蛇の姫なの」
沙「な・・・んで・・・うらぎった」
咲「あなたを黒蛇に入れるため。私は、ケンカができた、だか ら、あなたを入れるために、あなたに近づいた」
沙「信じてた・・・のに・・・」
咲「入らない時は、黒蛇のジャマになるから、殺せ！そう言わ れた。だから、刺した。じゃあね！」
そう言って、去って行った。
私は、死ぬ覚悟で、意識を手放した。
