最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

ジーっと見つめてると、井ノ原さんが腕を動かす。

もぞもぞと動いた腕は、私の頭を支える。

これぞ腕枕。

近付くお互いの顔。

しかし、彼の目が閉じてる。



「……寝てるし;;」



「寝てへんし」



起きてるなら、相手してくれたら良いのに。

先に寝られたら、かなり退屈なんだけど。

特に内容は浮かばないけど、話したい。

話して居たい。



「私、A型なんだよ」



「Oっぽい」



私の事、知って欲しい。