最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

「会いに行けや」



「ん?」



「親父さんに会いに行け。ちゃんと、話聞いてるで」



私がお墓に行ってない事を知ってるかのように言われ、驚きながら頷く。

年が明けたら、会いに行こうかな。

いい加減、顔を出さないわけにもいかない。



「乗せてってやろうか?」



「考えとく」



「何やそれ」



気持ちは凄く嬉しかった。

けど、今はダメ。

恋人になれたその時に、私は頼りたい。