最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

「悲しい顔してんで」



「……うん」



用意してたお皿に、切り分けたケーキを乗せながら、父親の事を話す。

話すつもりはなかったのに、すらすらと口が動く。



「はい、サンタさん。私は、このチョコプレート」



装飾用に乗せられた砂糖菓子のサンタクロースを井ノ原さんにあげ、自身は“Merry X'mas”と書かれたチョコプレートを頬張る。

昔から、どうも砂糖菓子は苦手なんだ。