最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

「どないしたん?」



「ううん。ただ、静かな井ノ原さんが新鮮だから見てた」



「見物料くれ」



「ビールで許して」



湯豆腐の締めはうどん。

具材も減った為、投入。

煮えるのを待ってると、井ノ原さんのハンガーに掛かるジャケット内で、携帯が震え出した。



「煙草吸いながら出て来るわ」



「うん…」



画面で相手を見てから、私を見る事なく外へ出て行く。