最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

鍋敷きを置き、箸とお皿を先に運ぶ。

こうしてると、元カレと付き合ってた頃を思い出す。

半同棲の状態で、週に何回かは、ご飯を作ってあげた。



「さ、どうぞ」



「案外、渋いもん作るんやな」



土鍋を運び、自身の座布団に腰を下ろす。

井ノ原さんの分を先に取り分け、自分の豆腐を掬う。

点けたままのチャンネルであろうニュース。

街にカップルが溢れてる映像が流れてる。