最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

「いらっしゃいませ」



お客さんが来たのか、芽はレジから離れながら挨拶。

話足りないのか、離れた位置から手招きして来る。

溜め息を吐きながら行く。



「もうそろそろ、恋から遠ざかるの止めたら?」



「……」



「怯える事なんて、何もないよ」



元カレに、未練なんてない。

そんな恋もあった……そんな感覚になってる。

たった1回された浮気。

だけど、浮気に回数なんて関係なかった。