「もしもし。勝手にごめんなさい。私、もう舜君もこの子も傷付けへんから。――うん、うん。そうやね。わかった」



すぐに返された携帯はまだ通話中。



「舜……?」



『もう、何も心配はいらんから。これからは、ホンマにずっと一緒や』



「……うんっ……」



晴香さんは寂しそうに微笑み、頭を下げて帰って行く中、私は舜と電話が繋がったまま、泣き崩れた。



「佐由美、」



成美に抱き締められ、余計に喜びの涙が止まらない。