最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

「向こう行ったらな?晴香も来たんや。ここに電話して、色々と聞き出したみたいなんや」



「うん……」



「“家が見付かるまで泊めて”って言われて、断ろうかとも思った。けど、ホテルに何日も居れるような余裕があるヤツちゃうし、頷いてしもうた。そんならな……」



「そしたら……?」



「何故か婚姻届を提出された」



「……はっ……?」



一体、どうしてそうなったの?

彼女さんの行動が、全く理解出来ないんだけど。