最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

私はと言えば、隣に来た舜をチラチラ見るだけ。

結婚が事実だったら、どうなるの……?

もう会えなくなるの……?



「下、行くか?」



「うん……」



声を掛けられ、2人で自動販売機コーナーへと行く。

温かいココアを買って貰い、ロビーのソファーへと座った。



「言い訳してえぇか?」



「ん?」



「結婚について」



「……うん、」



海藤さんが言った“遊び”だったとは思わない。

…でも、怖いよ……。