最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

下川さんも知らなかったらしく、私と彼を交互に見つめる。

私は足を組み、背中を丸めた。

肘つきに肘をついて、手で顔を隠す。

私は今、どんな顔をしてるだろうか。

泣きそうな顔?

怒った顔?



「残念だったな。所詮、遊びだったんだろ。6年目で余裕も出来たんだな。10も下の女に情けないけど」



「……は?」



私の事は、何とでも言えば良い。

けど、何で舜が貶されてるの?