彼女、居るんだよ?

それに私は、簡単について行かないよ。

バイトでも、仕事だからね。

中途半端なまま、辞めたりしないんだから。



「じゃあ芽、佐由美の為に頑張って!」



「それは良いんだけど、暢から聞いた?井ノ原さんの次は、あの海藤よ!私、喧嘩しそうだわ……」



「――相手にするつもり、ありませんけど?」



…噂をすればだ;;

レジに立つ芽に、成美が声を掛けた。

そして名前の挙がった海藤さんが来店。