最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

3人にお礼を言って、コートも羽織らずに外へと飛び出す。

後もう10分で、新しい年となる。

最初に何がしたいかと聞かれたら、私は会えただけで満足してるし、何もない。



「寒いんに何してん!風邪引くやろ!」



セーター1枚の私に気付くと、停まったばかりの車から、井ノ原さんが降りて来た。



「だって……会いたかったから……」



悴む口で、必死に告げる思い。

そんな私を抱き締めたのは、紛れもない彼。