最低で構わないから~好きと言えずに時間は流れる~

1Kの、立石ん家よりも小さな部屋。

ベットが部屋半分を占領してる。

コートを脱ぎ、すきま風で冷えてるが、絨毯の上に座れば脚から生き返るようだ。



「はい、コーヒー」



テーブルに、コトッと置かれたマグカップ。

もう、10年も使って色が褪せてるが、最初は青だったな。



「……もう、10年やな」



「わかってんで、舜君の気持ち。10年も一緒に居ったんやで?」



人生においては短く、2人には長かった10年。