「じゃあ、私は海に行きたいです」 私もお兄さんの腕を掴みながら、言いました。 お兄さんは両手に花の状態で、やれやれと諦めたように笑いました。 「じゃあ、行きましょう」 そう言って、花忘荘を後にしたのでした。