「一週間です」
「「「「意外と長っ!!」」」」
その時、花火に夢中になっていたはずの皆さん全員が驚いていました。
「流石に、一週間毎日はこのテンション無理だよ」
「明日には帰るかと思ってたのに!」
「……まぁ、息抜きは必要だよねー」
「ぬ。修行中の身で、羽目を外したら行かぬぞ」
わ、私も会えた感動で滞在期間を聞いてなかったですが、
一週間なんて、あっという間な気がします。
私には短すぎるぐらいです!
最後に、皆さんで線香花火をして、しっとりしたフィナーレを迎えた今日。
指を折って数えれば、お兄さんは後6日。
あーあ。時間なんて止まってしまえばいいのに。
そう思ってしまいました。
お兄さんが居る時間は、
線香花火が生まれて消えていくぐらいの、時間。
ささやかすぎます。
それに、明日は。
チラリと岳理さんの顔を確認しますが、岳理さんはお兄さんの周りに、爆竹を撒くので忙しそうでした。
よし。
――頑張ろう!



