「ハナビシさん!!」 これには黙っていられず、ハナビシさんを見れば一点を見つめたまま動こうとはしない。 その代わりに、バタンッと運転席のドアが音を立てて、先ほどまで煙草を吹かしていたモエさんの姿が消えた。 『見たくなかったら、目…閉じてた方がいいよ』 にっこりと笑顔を見せるハナビシさんからは、焦りの色すら感じられない。 それほどまでに、モエさんとクドに絶対的な信頼があるのだろう。