「どこ見て歩いてんだよ」 「すいません」 なんかすごく、怖い。 私は走ってその場を逃げた。 「ふぅ…」 辿り着いた公園。 滑り台の上には一人の男の子がいた。 私はやっぱり声をかけなきゃいけないと思い、声を発した。 「あの…」 「!?」 その男の子は私と同い年くらい。 振り向いたその顔は儚くどこかに飛んでいってしまいそうだった。 ただ、とても綺麗だった。 その瞳からは一筋、涙の後。 「はじめまして」 「…はじめまして」