少なくとも、 優しい時間がそこには在った。 緩やかに時は流れていた。 確かに君は微笑んでいた。 きっと人は皆、 知ってしまう前までは、 幸せだったんだと思う。 だから大人はあんなにも虚ろなのかと、 あの時気づいた。 気づいてしまったら、 僕はもう、 何も知らない雛鳥では居られなかったから、 僕は君を道連れにしようとした。 それが僕の、 最初の過ち----------------- .