私に大いなる同情を!!

一方私は、隠れている場所がバレたのかと、肝を冷やしました。

再びキョロキョロと周囲を確認した会長は、パイプ椅子のクッションを手で触ってから、

「うーむ、まだあたたかい。……どれどれ? ――ん~、にゃぁん♪」

ほっ、ほっぺたをくっつけましたぁぁああ!?

イヤ――!

蝶子さまのほっぺたが私のおしりが当たってた部分にぃ――!!

ギャーッ!!

「! はっ、そこかっ!!」

「っ、ぃひゃんっ!?」

瞬間、いったいなにを感じ取りやがったんでしょうか蝶子さまは、

くるんと私の入っているロッカーへ振り向くと、マジでピカーンと目を光らせて、手を使うこともなくロッカーをこじ開けました。

はい、つまり足で蹴りやがりました。

「ふふふっ、かぁわいいかぁわいい凛ちゃん。みぃ・つけぇ・たぁ♪」

そして私は、目の前に天使の笑みで仁王像の如く立ちふさがる会長に思わず、絶叫しました。