私に大いなる同情を!!

春のうららの隅田川♪な季節の、おっはー♪と歌える時刻。

「はっ!」

背筋に走る悪寒で、会計の仕事をしていた私はとっさに席を立ち、生徒会室に立ち並ぶ重厚な鎧達……

っていうかロッカーのひとつに、その身を隠しました。

「りぃーんちゃんっ♪」

直後、破壊光線でもぶち込まれたかのように轟音を立てて吹っ飛んだのは、生徒会室のドア。

そして砕けたコンクリートの奮迅がまだなお舞うそこ、倒れたドアをがしんと踏みつけて現れたのは、我らが生徒会長です。

長い黒髪に白い肌、ほんのちょっと切れ長でクールな眼差しなれど、どこかあどけなさを感じさせる、まさに『かわいくて綺麗』みたいなのを生きて実証しているような美人!

それが会長さまです。