私に大いなる同情を!!

会長が、スイとまぶたを閉じました。

「じゃあ、誓いのキスを」

「に゛ゃ!?」

なにをこんなときにこの異能者は口走っとンじゃボケナスが!?とは思いましたが、

『1……』

というカウントが耳に入ってはどうしょうもねぇでしょが!?

(どうとでもなってしまえっ、この私!)

当たって砕けろ、とも言います。

そして私は――ふにょん、と柔らかい蝶子さまの唇に、私のそれを重ねました。

ああ、なんてふんわりとしていて、マシュマロとか、そんなんじゃないです。

極上です――ふにゃああ!!

『ゼロ』

「え!?」

ってなぜカウンター止まらないんですかあ!?