私に大いなる同情を!!

「いろいろちょっかい出すのはやめてください! 会長のは度が過ぎてます!」

「度、ねぇ。そうかしらン?」

言って、ゆらりと立ち上がった会長は、私の横に腰を下ろしました。

私が反応できないほど素早く、けれど風のように柔らかく、その手が私の頬に触れます。

「私だって、度ぐらいわきまえてるわ」

「わ、わきまえてませんよ、絶対……」

真っ正面から見つめてしまったら、またしても蝶子さまの胸に飛び込んでしまいたくなるので、必死に私は目玉を横へ向けています。

ああ、目の毛細血管が悲鳴をあげとります。