俺は刀鍛冶をしている。

日々、依頼されては新たな刀を打つ俺は、そのうちにその切れ味をどれほど昇華させる術があるのかを知るため、己の身ひとつで旅へと出――

こらあああああ!!

と、私は怒鳴ってやりました。

なんか、言葉の背景に荒野が見えたような気がしたので焦りました。

誰に? それはもちろん、たった今なんだかわけのわからない、『男の世界』みたいなジャンルに踏み込もうとした誰かさんにです。

ええ、追っ払いました。『赤プル』もろとも!!

だって私の愚痴――あ! いえ、その、えと、う、噂話……

そう!

噂話が終わってませんから!

だからもうちょい付き合ってくださいコンチクショー!