私に大いなる同情を!!

っていうかそもそも、蝶子さまは体内のどこに『地獄の変なヤツ第一号』を飼育してたんですか?

だれか教えてください!

もうなにがなんだか、この最強の異能者に怒鳴り付ける気力も失せてしまった時です。

蝶子さまがなにかを感じのか、ポツリと言いました。

「あ、開くわね」

「え? ――ひっ!?」

直後、真っ赤なスライムに窪みが出現!

そのふちにはぞろりと並ぶ、白いトゲトゲ♪ うふふ、つまり牙♪

もう後ずさりはできませんよ。えへへ、だって、だってね?

背中がロッカーに当たっちゃってんですよ――!!

「あうわわわっ!? なっ、なんだかすっごい大きなトンネルが出来上がったんですけど! 中は糸みたいなの引いてるんですけど!!」

「くちよ」

補足のように入る、蝶子さまのお声。

私はもう、ニッコリ笑っていました。

「まあ♪ なんて大きなおくヂボ」

言葉の途中で丸飲みにされたかわいそうな私をだれか、40秒で再構築してください。

早く!