私に大いなる同情を!!

「蝶子さまっ、ああああ朝からこんなっ、ふ、不潔です! 不純ですよ!? っていうか、アブノーマルです! ご用件はなんなんですかっ、会長!?」

いい加減にしてほしいという私の願い、届いたのでしょうか。

蝶子さまはほんの少し顔をうつむかせて、真面目な表情になりました。

そして唇をちょっと噛んで、彼女は言います。

なぜか、とってもカッコいい言い方で。

「実は、実はずっと言おうと思ってたんだ」

「?」

「実は俺、猪瀬蝶子は男だったんだ!!」

「えぇ!?」

そーだったのですかぁ――――ッッ!?

心の中で、宇宙と書いてソラまで届け! この叫びぃっ! って感じの絶叫をあげましたわたくし、香坂凛は、不肖ながら生徒会の会計および副会長を――

え?さっき言いました?

すみません。あまりのことにエラーを起こしました。