ふんふんと鼻息荒くレオを睨めば、横から腕が伸びてきて、あたしの鼻をつまんだ。


「ふがっ!?」

何すんだ!みたいなニュアンスで鼻を鳴らせば、シオからの口元だけの笑顔を頂きました。



「リア様、は・し・た・な・い。」


にこにこにこにこにこ・・・

あぁ、シオ、あんたのその笑顔怖すぎるって。もはやホラーだって。

そんな笑顔されたら、怖くて謝ることしかできないじゃんか!



「すみませんでした。次からは気をつけます。」


(鼻をつままれているため)鼻にかかった声で言えば、シオはとりあえずというように、鼻を離してくれた。

あぁ!鼻の穴からも呼吸ができるこの快適さって素敵だね!



「リア様・・・本当に気をつけてくださいね・・・・・・。」


シオさん、シオさん。

あたしにはあなたがもの凄く恐ろしいモノに見えるんだけど、気のせいかね?

気のせいだと思いたいんだけど、大丈夫かね?


・・・・・・・気のせいって思えなさそー。

シオの笑顔怖すぎる・・・。



あたしがぶるりと震えたとき、ぽんと肩に労わりに満ちた手が置かれた。



「ご愁傷様。」


原因お前だけどな、レオ。

反抗的にじろりとレオを見たとき、この暗い嫌な雰囲気を断ち切るように、ライドさんが口を開いた。



「で?レオ。
結局、今回はどれくらい稼いだんだ?」