思わずレオを見れば、当然のように頷いた。

「あぁ、ほぼ100%、長引くだろうな。
てことで、俺も稼ぐかー。」


・・・・・・稼ぐ?

「レオ、仕事してたのか?」

ソウが驚いたかのように聞く。


「んー・・・まぁ、一応?」

レオはカラッと笑い、歩き出した。


「今のところ、そっちの金の心配はねぇんだろ?
じゃ、とりあえずウィレボに行こうぜ。

俺も、稼がなきゃなんねーし。」


レオは言い、先に歩き始めた。

どうやら、ここからウィレボへの道を知っているらしい。


レオの仕事って、一体なんだろう?

そう思いながらも、あたしはレオの後を追った。
すぐにシオとソウ、ヒルゥも追いかけてくる。


レオの横に並んだあたしを見て、レオがニッと笑いかけた。

あたしもニッと笑い返す。
・・・ふと高鳴った鼓動を隠して。


「リーちゃん!一緒にいこーよっ♪」

後ろから抱き着いてきたヒルゥに、「うん!」と、明るく頷いた。


すぐにシオとソウも来たから、2人にも笑って誘った。

「シオとソウも一緒にいこーよ♪」


2人は柔らかく微笑んでくれて、あたしは嬉しくなった。

なんか、色々あったけど、あたし達の関係は変わんないよね!


思っていれば、ちょんちょんと肩をつつかれた。

「リア、あれがウィレボの商店街だ。」


そう、レオが指さしたのは、人と店と物と、様々な声で溢れてる――活気溢れる街だった。


あたしは、ワクワクしながら、4人と、そのざわめきへと、足を踏み出した。