星の雫~超極秘のお姫様~

星の伝説・・・。

“星”と聞いて、思い出すのは、最初の授業で星について説明した時のシオの顔。
不満そうなあの顔が、やけに鮮やかに脳裏に蘇った。


・・・・・・星って、何か、あるの?

いや、すでに学者が、そういう可能性はあるって言ってるんだっけか。


でも、なんであたし達が、星の伝説とやらを知らなくちゃいけないの?

どう関係するっていうの?

どうして、否が応でも分かるっていうの?


あたしは、そんな疑問をレオに向かって吐き出そうかと思ったけれど、やめた。

レオが、"聞いてくるな"っていうように、鋭い視線をあたしに投げかけてきたから。


それになにより。
あたし自身が、心の奥底で聞きたくないって喚いているから。


――ぎゅっ

両手を、握り締めた。


なんで、だろう。

なんでこんなに・・・・・・聞いちゃ駄目って思うんだろう・・・。


キイテハイケナイ。

心のどこかで、何かが、そう命令しているんだ。


ねぇ、どうして・・・どうして、そんな風に思うの?

あたしは――何か、大切なことを、忘れてる?



「そんでー、ホワイじぃさんはビィリア山の山頂付近に住み着いてる魔術師のリーダー・・・っつーか、長老で・・・・・・・って、リア、聞いてるか?」

説明し始めたレオの話を聞かずに・・・というか、聞けずに自分自身のことに困惑しているあたしの顔を、レオが覗きこんできた。

綺麗な顔のドアップ。


「っ!?」

あたしは仰け反るようにして、レオから即座に離れた。


レオ、アンタはあたしの心臓を壊したいのか!?