星の雫~超極秘のお姫様~

ぐるぐると、疑問が渦巻いた。

その渦は台風のようで、中心は、妙に冴えていて。
あたしは、あることに気付いた。


―――そうだ。

あたしは、根本的なことを、何一つ知らなかったんだ。


なんであたしはお城の外に出てはいけないのか。

あたしは仮にも姫なのに、なんで閉じこもっていられるのか。
父や母は死んだらしいのに、だ。

今この国はどんな国となっているのか。



よく考えれば、かなり不思議なことだった。

けれど今まで疑問に思わなかったのは、それが"普通"だったからだ。


今、外の世界に出て、初めて疑問に思ったのは、きっと。

外の世界を旅をするという事になったからだと思う。



そして。

あたしが外に出てはいけなかった理由は、危ない目に遭うということと繋がっているんじゃないか?



あたしはそんな考えに至った。


そのことを皆に伝えれば、まじまじと見られた。



「な、何?」

なんでそんなに視線があたしに集中するの!?


「あたし、変な事言ったかな?見当違いだった?」


言ってみて、確かにそうかもと思ってしまったあたしは、居たたまれなくなった。

だから、ハハハと乾いた笑い声をあげた。



恥ずかしいよぉ・・・。


視線の痛さに苦しくなっていれば、エリザベスとレオが、ふぅ、と、ため息のように息を吐き出した。