星の雫~超極秘のお姫様~

というか、その竜は・・・


《あぁぁー・・・オレも死ぬかと思ったってぇ》


声が聞こえた方、つまりはヒルゥが抱きついてきた方を見れば。

赤茶色の、巨体が見えた。おそらく、レイツェという竜の腹部だろう。


《だって、何か真っ直ぐ進めば、火山に行き当たるし。そしたらオレが通過し始めたところで噴火するし。

風は吹くし、オレのとこだけ大雨降るし、雷鳴るし・・・もう、マジ死ぬかと思った。》


どこか軽そうな、それでいて真面目そうでもある、心地よい低い声。
音域は、バスだと思う。


けれど、内容なかなり悲惨なもの。

というか、散々、だね?


《あら。あなたの不幸体質は今日も健在ってことね。
じゃあ、世界は今日も平和ね。良かったわ。》


《エリス様ぁ!全ッ然良くないです!オレ、全く平和じゃないですから!》


《エリスって呼ぶんじゃない!!!エリザベスと呼びなさい!!!!!ドジ!!!!!!》


《は、はいぃぃぃ!!!すみません!!!》


「ハハハハハハッ!お前ら相変わらずだなぁ。」



・・・・・・レオ。

ここ、笑っちゃって良かったのかな?うん?


あと、イマイチ事情とかがよく分からないんだよね。

レイツェって危険なんじゃなかったっけ?



「レオ。リア様と私達に、説明してもらえませんか?

レイツェのことと、リア様の変装のこと。
それから、なぜいきなり旅なのか。

説明してもらう権利くらいは、私達にもあるでしょう?」


シオが丁寧かつ簡潔に、色々なことをまとめてくれた。

さすがだね!