星の雫~超極秘のお姫様~

可愛い可愛いヒルゥは、大ジャンプの末、あたしに抱きつくことに成功したらしい。


「・・・・・・無事なの?」


「なんとか無事だけどぉ・・・。うぅ~。死ぬかと思ったぁ。」


「何があった、ヒルゥよ。」


「迷子になったぁ~」


「・・・・・・・・・・・・は?」



ま、迷子?

食べられそうになったとかじゃなくて?
殴られそうになったとかじゃなくて?

・・・迷子?


ポカンとしていれば。


「ハハハハハッ!やっぱ迷ったのかよレイツェー!」

レオがケラケラ笑い始めた。


・・・・・・やっぱ?

首を傾げた時。


「ハァ・・・。本当、一時はどうなるかと思いましたよ。」


「この糞竜、剣で切ってやろうかと思った。」


あたしは、さらりと発せられたソウの言葉に、思わず口が開いた。

「いや、ソウ。かなり物騒なこと言わないでよ・・・。」


まぁ、当然の意見だよね。

相手は竜なワケだし・・・


「あー。僕も薬でどうにかしてやろうかと思ったぁ。」


「って、ヒルゥまで何言ってんの!?」


可愛い顔で!可愛い声で!
何怖いことさらっと言っちゃってんの!?