「あぁ、アイツね。じゃあ、問題・・・あるかもしれないわね。」

ルネイさんも知ってたみたいだけど・・・なんか不吉なこと言ってない!?


《・・・・・・まぁ、否定はできないわね。》

ちょっと!エリザベスまで!?


「確かになぁ~。」

レオ、『確かになぁ~』って・・・かなーり能天気な言い方で肯定しないでくんない!?


というか、皆してそんなこと言うなんて・・・

「なんか、すっごい不安なんだけど・・・。」


そもそも、レイツェって誰だよ!!!



そんなあたしの疑問を読み取ったように、エリザベスが言った。


《レイツェは、アタシの腹心にの部下よ。忠実よ。ただ、ちょっと・・・いや、かなり問題アリなんだけどね。》


エリザベスの部下・・・ってことは。


「竜なの?」


《勿論。》



そっか。竜か。

確かにさっき『乗せていった』って言ってたもんね。


だから、竜ってのは別にいい。エリザベスの部下っていうのも、別にいい。

でもね?


「かなり問題アリってどういうこと!?」


すっごい不安なんですけどっ!!!



エリザベスは、面倒くさそうに言った。

さらりと。


《一言で言えば、レイツェは危険なのよ。》