星の雫~超極秘のお姫様~

「・・・ふぅん。なるほどね。」


そう呟き、あたしとレオの間に入ったのはルネイさん。

何か分かったかのように、頷いて、ニコッと微笑んだ。


「どっちも鈍感なら、わたしも負けるわけでもなさそうね。」


その言葉に、あたしが首を傾げると共に、レオも首を傾げた。

あたしとレオは目を見合わせて、お互いの疑問を確認しあった。



・・・・・・一体、何のことでしょう・・・。



そんな疑問を浮かべていれば、エリザベスが口を開いた。


《いい加減出発しないと、捕まるわよ?さっさとしなさいよ!》


イライラと言ったエリザベスに、ハッとしたのはレオとルネイさん。



「やっべぇ!時間ねーよ!ルネイ、テキトーによろしく!!!」


「了解!ほら、さっさとしなさいよ愚図!!!」


「え?あ、あたし!?」



なぜかあたしはルネイさんに腕を引かれていた。


「この部屋で愚図って言ったらあんた意外にいないでしょうがっ!!!」


「す、すみません!!!」


なぜか叱られたあたしは、なぜか謝っていた。


なんでだろう・・・気迫に負けたのかな・・・・・・。



なんて思っていたら、背中に重みが。


え、何!?

背中に手を当てれば、固めの布のような物の感触がした。