星の雫~超極秘のお姫様~

もわもわもやもやして、イライラする。

なんだろこれ・・・。


初めての心の状態に、動揺してれば、レオが言った。


「はいはい。ったく、ルネイは本当、甘えんぼだよなぁ~」


「だってぇ~」



――ツキン


まるで恋人同士のような会話に、胸が小さく痛んだ。



なん、で?

なんで、あたしが辛いって、苦しいって、思うの?


なんで・・・・・・胸が、痛いの?



あたしは更に動揺する。


だって、知らない。

こんなあたし、知らない。


誰かが楽しそうにしてるの見て、嫌だって思うあたしなんて・・・

知らないよっ・・・・・・




唇を噛み締めて、意味の解らない感情の流れに耐えていると。



《ハァッ・・・。そんな顔するなら、止めなさいよ。》


エリザベスが、いつの間にかあたしの近くに来ていて、そう囁いた。


「と、める・・・?」


エリザベスを見やれば、エリザベスは呆れたようにため息をついた。


《そんなことも、解らないわけ?》