星の雫~超極秘のお姫様~

「リーちゃんは僕を襲えないよ?

だってリーちゃんは・・・・・僕に捕まっちゃうんだもん♪」



そう言ったが早いか、ヒルゥは私をぎゅっと抱きしめた。






・・・・・・・・・・・・んんんんん!!???



年下で可愛いヒルゥだけど、あたしより少しだけど、背は高い。


そのヒルゥが、至近距離であたしを見下ろして、耳元で囁いた。



「ほら、捕まった。僕が可愛いからって、油断しちゃ、駄目だよ?」

甘い甘い声。



あたしの頬は、自然と熱くなる。


ものっすごく、驚いた。




密着したヒルゥの体が、あたしみたいに、柔らかくなくて。


ヒルゥは男の子なんだから当然なんだけど・・・・・

でも、ヒルゥは女の子みたいに可愛いから、意外だと思っちゃった。


それに、体は"男の子"っていうよりも"男の人"って感じだったし。



ヒルゥの抱きしめる力も、強くて。

そうだ、ヒルゥも16歳だった、って思った。




―――可愛いからって油断しちゃ駄目って意味が、よく分かった。


「・・・ヒルゥの言う通りだ。あたし、油断してた。」

ポツリと呟き、ヒルゥと見上げた。