細かいところは草野くんに塗ってもらい、なんとか看板は完成できた。
一日で出来上がったのは草野くんのおかげ。
でも、流石に日はくれて辺りは薄暗くなっていた。
時刻は6時。
この季節になると、6時で辺りは暗くなる。
「わ!こんな時間!」
時計をみた草野くんが驚いた顔でそう言う。
「夢中で気付かなかったよ」
そう私が言うと、
「ほんと!早く帰らなきゃだね」
そう春奈が言う。最近、不審者が多いらしいし、もう少しで下校完了時刻だ。
教室の戸締りをして外に出ると、部活終わりのしゅんちゃんが小走りで近づいてきた。
「あれ?まだ帰ってなかったんだ?」
「看板を作ってたらこんな時間になっちゃってたの」
「あ、じゃあ俺送ってくよ!」
今のしゅんちゃんの発言に不覚にもいいなと思ってしまった。
裕也と帰りたいな…と。
「じゃあ、僕でよかったら古関さん送るよ?」
「えっ?」
突然の言葉に少し戸惑う私。
「多分、帰る方向同じだし…女の子一人で帰らせる訳にいかないよ」
そう言い笑顔を向けられる。
嬉しい…だけど良いのかな?
こんな風に甘えてしまっても。
「一人は危ないから送ってもらえば?」
そうしゅんちゃんに言われる。
「そうだね。草野くん、良いかな?」
そう、草野くんを覗き込むように聞く。
「もちろん」
そうして、私は草野くんに送ってもらうことになった。

